てかずの平凡サラリーマンが何かするブログ

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民間の保険は要らない?日本の公的保険どうなっているのかお勉強

資産形成系の情報を見ていると支出、特に固定費を減らしてお金を貯めるべき、節約は収入アップよりも早く効果的に投資の入金力を高められるので真っ先に取り組むべきとよく言われています。日本は公的保険が充実しているから民間の保険は不要なので見直すべきとも言われます。

そうは言っても「保険に入らないなんて何かあった時に不安」と思いますよね。でも、何が起こった時の何に備えたくて何の保険に入っているのか、答えられますか?

私は答えられませんでした。分かっていないから不安で判断もできないのです。

この記事では、保険の種類・必要性など調べて勉強した事と、自分自身がどんな保険に入っていたのか、どう見直したかを共有したいと思います。みなさんの理解・見直しの参考になれば幸いです。

 

white and red wooden house miniature on brown table

 

1) 社会保険 (≒ 広義の社会保険、公的保険)

国が国民の生活を支える目的で社会保険制度の一環として運営している保険。

全国民が相互に助け合う事で、全員が一定レベルの生活水準を担保されることを目的としており、加入が必須。

憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を体現する制度ですね。中学校で習うテスト必須アイテムです。

ちなみに社会保障制度には社会保険以外にも3つあり、4つの制度で構成されます。

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今回は保険がテーマなのでこの社会保険について触れていきます。

社会保険の中には4つの保険が入っています。

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(1) 医療保険

病院に行った時の負担が3割になるアレです。ここにも2種類あります。

(i) 健康保険:会社員が加入する(一般的に青い保険証)

(ii) 国民健康保険:自営業者、定年退職者が加入する(一般的にピンクの保険証)

名前が似すぎてややこしいです。保険料は異なるものの、保証内容はだいたい一緒医療費の7割は国が負担するのと、高額療養費制度が使えるのが主なポイントです。

あとは出産育児一時金として一児につき42万円もらえます。

会社員の場合はさらに手厚く、傷病手当がもらえます。3日以上連続して休むと4日目以降の休職日数分、給料の2/3を支給してもらえます。病気で働けず給料が無いけど、治療費が出ていくという事態を回避できます。(最大1年半)

 

自分で民間保険に加入するかどうかを判断するのに、高額療養費制度は理解しておくことが大事です。

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出典:厚生労働省

この計算式に基づいて私の場合、自己負担がいくらになるか考えてみます。

病気リスクが上がる40歳頃には年収は"イ"の区分に該当すると想定、医療費は大きく見積もって200万円かかったとしてみましょう。

167,000 + (2,000,000 - 558,000) x 1% = 181,420円

かなり高額な医療を受けても月の自己負担は20万円は越えないですね。半年とか続くと厳しいですが数ヶ月であれば、何とかなりそうな気がします。上記の傷病手当もありますから長期に入院して会社を休んでも給料がゼロということにもなりません。

毎月給与天引きで15,000円程の健康保険料を払っているだけあって、ありがたい制度です。

 

医療保険は75歳以上になると上記の(i) or (ii)から(iii)後期高齢者医療制度に移行します。名称に"保険"と付かないですがこれも医療保険です。自己負担は1割となります。

 

Doctor, Surgeon, Hospital, Surgery, Medical, Healthcare

 

(2) 年金保

年金制度はよく4階建とか表現されますが、金保険は1~2階に相当します。公的年金と言われる年金。

(i) 国民年金(=基礎年金):全員が加入する1階部分。払う金額ももらう金額も一律。

(ii) 厚生年金:会社員が加入する2階部分。給料に応じて金額上がるがその分たくさんもらえる。

会社員の給与天引き保険料の中で一番高いのはここですかね。毎月4万以上取られていますが、その分、老後にたくさんもらえると言い聞かせて今は耐えてます。

 

3~4階は国の制度では無い任意の年金です。

(iii) 企業年金/確定拠出年金

:企業によって違うが大手企業は何かしら制度を準備してくれてる。うちの会社には企業型確定拠出年金(企業DC)ってのをやってくれていて、個人負担と企業負担半々で年金を積み立ててくれます。

有難い反面、企業DC加入しゃはiDeCoに加入ができなかったのですが、22年10月から制度変更され、上限額はあるもののiDeCoにも追加加入できるようになります。

 

(iv) 個人年金

これは完全に個人の自由。保険会社と契約して資産形成をするものです。リスクのあるものから手堅いものまで、色々な商品があるので貯金でもなく、投資でもなく、年金の形で老後のお金を増やそうと考える人が入るのでしょう。

私は元気なうちにたくさん使いたいし、増やすなら投資で増やしたいので入っていません。老後は1~3階までの年金と投資で増やした資産で頑張ります。

しかし長生きリスクは今後もますます大きくなるのでしょうか。何歳まで生きるんだろう。。

 

(3) 労働保険

これは会社員のみの保険で2種類。割と耳馴染みのあるものと思います。

(i) 労災保険(労働者災害補償保険):仕事での怪我や病気に対する補償

(ii) 雇用保険:失業・休業した際に支援してもらえる

仕事関係で何かがあった時に助けてくれる制度で、民間保険とのバッティングはあまり無いのでこのくらい理解しておけば十分でしょう。

 

(4) 介護保険 

40歳以上になると加入が義務付けられており、医療保険と合わせて保険料を徴収されます。40〜64歳と65歳以上で補償内容が異なりますがざっくりと理解すると以下のようになります。

要介護認定の度合いに応じて、支給上限額・補助してもらえるサービスの種類が変わってきます。自己負担は所得に応じて1~3割です。年金たくさんもらっている人は自己負担が増えます。要介護レベルが最大の5、自己負担が3割の場合、10万円/月の自己負担です。自己負担3割になるのは年金での収入が340万円以上の人です。年金受給額の計算は複雑で良くわかりませんでしたが、シミュレーターで計算して見た結果、私の場合70歳から受給すると300万円/年くらいになりそうです。

さらに高額療養費制度と同じように高額介護サービス費の軽減措置も準備されています。しっかりと老後に向けた資産形成ができていれば民間の保険がなくても耐えられそうな金額かなと思います。

 

さて、以上が社会保険=公的保険についての整理です。次は民間保険。

 

2) 民間保険 種類と要否判断

読んで字の如く、民間の保険会社が商品として用意している保険。

色々な種類=商品がありますので整理してみましょう。社会保険と似たようなものも多いのですが民間保険でしかカバーできないものもあります。

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(1) 生命保険:生死に関わる保障。財産貯蓄の要素が強い

(2) 損害保険:災害・事故に関わる補償(公的保険には無い)

(3) 医療保険:病気・怪我・介護に関わる補償(公的保険を補う)

 

民間保険はあくまでも公的保険を補うものなので、全てを深く突っ込んで勉強はしませんでした。自分が要否を判断したものだけいくつかピックアップしてみます。

 

(1) 生命保険 

自分が死んだり働けなったりして家族が困るケースに備える意味合いが強いと理解しました。私の場合は共働きで年収も同じ、子供はいないので、私が死んでも妻は1人で自立して生きていってくれます。自分のお葬式代くらいは準備しておこうと、会社の共済で加入できる死亡保険に一口だけ加入していましたが、資産が増えてきたこともありそれも要らないと思い解約をしました。

 

(2) 損害保険 

ここは公的保険も手薄で入っておく必要があります。分譲マンションで加入が求められている地震保険&火災保険と、自動車保険

自動車保険は以下のような考え方。

(i) 自賠責保険:事故をした場合の相手への最低限の補償。法定の加入義務あり。

(ii) 任意保険:事故をした場合の相手及び自分への補償。通勤で車に毎日乗るのでリスクは大きいため必要。ローンは無いため、車両の補償は無し。万が一の時には、最悪 廃車です。

 

(3) 医療保険 

広義の医療保険の中には病気や怪我の種類によって行くつかジャンルがあります。公的医療保険に近い、病気全般に使える保険として狭義の医療保険があります。

小さな病気や怪我は3割自己負担でカバー、がんは高額療養費制度でカバーと考えていますが、なんの病気であれ入院するとなった場合に、個室のいい病室に入りたいという贅沢な理由で終身医療保険に入っています。

これは継続するか悩んでいます。

長生きリスクが高まる中で、きっと病気になって入院する日が来るだろう、働いている今〜60歳のうちに毎月3千円ずつ掛け金を払っておけば、一生涯 入院費でケチケチ心配することはなくなるなら良いかと思って入りましたが、最近は医療の進歩もあり入院無しの日帰り手術も多いとか。

40年後とかもっと医療が進化していれば全然違う世界観になっているかもしれないし。

一方で毎月3千円を投資にまわし、年利3%で運用できれば60歳までの28年間で元金100万円が150万円に。150万円あれば150泊分の入院ベッドの差額代くらいにはなるでしょうか。死ぬまでに150万円以上の医療費を自己負担するだろうか。。

 

Disabled, Wheel Chair, Hospital, Handicapped, Medical

 

まとめ 

こんな感じで、自分で調べて考えて、保険の整理整頓をやっています。

正解はないのでどんなリスクにどれだけ備えたいかですが、日本の公的保険は手厚いですね。高い税金払わされているだけあります。

でも今後、この制度が維持され続けるかわかりませんし、医学や技術の進歩で病気や怪我や事故なんてない世界が来るのかもしれません。

先の見えない将来に柔軟に対応できるように流動資産として持っておくというのは賢い選択の一つかなと思います。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。